ニントアン省農村部でのコミュニティベースドツーリズム
(VOVWORLD) -近年、ベトナム中南部沿岸地域に位置するニントゥアン省は、少数民族居住地におけるコミュニティベースドツーリズム、エコツーリズムの開発に注力してきました。この取り組みは、住民の生活改善、伝統文化の紹介とPR、少数民族居住地の変化などに貢献しています。
ニンフォック県は主にチャム族が住む場所です。この地方には、100ヘクタールに上るブドウ畑、大きなハス池、ヒツジ牧場、17世紀に建てられたチャンパ王国の塔であるポ・ロメ塔があります。ニンフォック県の行政当局と住民はこれらの利点を活用して、エコツーリズムを行ってきました。
ティンさんの観光施設(Đoàn Sĩ撮影) |
農地を蓮池に転換して、エコツーリズムを行っているズオン・タイ・ティンさんは次のように語っています。
(テープ)
「我が家のファームはきれいで、接客サービスも良いと多くの観光客から評価されました。さらに多くの観光客を迎えられるように、取り組んでまいります」
一方、フォックビン村バクアイ県は、フォックビン国立公園の中心地に位置しているので、涼しい気候に恵まれ、多くの果樹園を有しています。近年、多くの世帯は、果樹の栽培とコミュニティベースドツーリズムを同時に行っています。
『タグ・ガラピン』と名付けられた観光地区のオーナーであるコ・ト・チンさんは、次のように語っています。
(テープ)
「我が家の観光地区を訪れる観光客は、ザボン狩りや、ドリアン狩りなどを体験するほか、鶏肉や、豚肉、魚などの郷土料理を味わうことも出来ます」
現在、フォックビン村にある60世帯は、コミュニティベースドツーリズムを行っています。同村人民委員会のファム・フン・バオ・チヤウ委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「現地の行政当局は、地方の経済開発を目指して、果樹の栽培とコミュニティベースドツーリズムを両立させて行う方針です。観光のための多くの潜在力があるからです。例えば、チヤポット塔、チョウザメ養殖場、ガウル飼育場などは観光客を魅了しています。」
少数民族居住地におけるコミュニティベースドツーリズム、エコツーリズムの開発は、村民の収入増加だけでなく、農村部の変化に繋がっています。ニントアン省文化スポーツ観光局のファム・タイン・フオン副局長は次のように語っています。
(テープ)
「地元の行政当局と関連機関は、コミュニティベースドツーリズムに便宜を図るため、景観の美化活動や、道路拡張、観光商品の質的向上、観光従事者の育成などに配慮しています」
ニントアン省農村部の行政当局と住民たちは、地元でのコミュニティベースドツーリズムが国内観光客だけでなく、多くの外国人観光客に知ってもらえるように、取り組んでいます。