ハバウ村の変貌

(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ザライ(Gia Lai)省ダクドア(Dak Doa)県ハバウ(Ha Bau)村は、8つの集落があり、総人口約7800人がいます。1つの集落には総人口のおよそ9割を占める多数民族キン族が住んでいますが、残りの7の集落にはジャライ(Jrai)、バナ(Bana)族などの少数民族が住んでいます。
ハバウ村の変貌 - ảnh 1経済社会発展に関する会合の様子

2000年初頭の数年間に、ハバウ村は、ザライ省における政治的安全保障が最も複雑な地方であり、かつての反動勢力「Fulro」の隠れ家であるとも見なされたことがあります。当時、海外に亡命しているこの反動勢力のリーダーたちは、自治王国と呼ばれる「独立デガ国家」の樹立を求める為、テイグェン地方在住の少数民族らを扇動しました。反動勢力の者たちは、少数民族の人々に「現地の社会秩序を乱したら、アメリカに住むことが出来る。アメリカで暮らせば、働かなくてもゆうゆうの生活が送れる」などの誘い言葉で唆しました。そのため、多くの少数民族の人々は、この反動勢力に参加し、罪を犯したのです。

現在、ハバウ村での社会秩序は安定し、行政当局は、かつて誤った行為に走った人々の社会復帰に便宜を図っています。ダクドア県党委員会のグエン・フー・ト委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「当時、現地の住民たちは、認識が不十分であり、貧困な生活のせいで、反動勢力から扇動されました。私たちは、その原因を明確にした上で、反動勢力に唆され罪を犯した人たちの更生を行いました。当面は、彼らの生活を安定化させることです。それぞれの人の境遇に合わせて支援しました。」

バナ族であるボメさんは、「民族団結政策を破壊した罪」で、禁固12年の刑を執行していました。ボメさんは過去の誤りを後悔しながら、次のように語りました。

(テープ)

「行政当局が社会保障政策を良好に実現したお陰で、今日の私たちの生活は、前と比べ、楽になりましたよ。前は、この村には、綺麗な道路や、学校などはありませんでした。現在までは、大きな道路、立派な学校、そして医療所などが出来て、とても嬉しいです。」

ハバウ村の変貌 - ảnh 2収穫期を迎えるハバウ村

現在、ハバウ村には、プロテスタント、カトリック、仏教、ベトナムの新宗教であるカオダイ教という4つの宗教があります。これらの宗教の信仰者たちは、国の信仰法令、宗教法律に沿って、宗教活動を行っており、互いに団結して、助け合っています。少数民族ジャライ族であるイ・モルイさんは次のように語りました。

(テープ)

「ハバウ村に住んでいるキン族、バナ族、ジャライ族の人々が共存しています。私たちは、団結して、経済発展に励んでいます。それに、現地の社会秩序も安定していますよ。」

ハバウ村の住民たちは、主に農作業、及び、家禽と家畜の飼育で生計を立てています。この10年間、村の行政当局は、インフラ整備に巨額を投じたほか、住民への職業訓練コースなどをよく開いています。ハバウ村人民委員会のイ・ヒエウ副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「コーヒーの木とコショウの栽培は現地の強みです。従って、住民の生活が日々改善されるようになっています。村全体の貧困世帯は、2020年初頭の40戸から年末までは28戸に減少しました。行政当局は、文明的生活作り、社会悪防止対策、民族色豊かな文化的生活の向上に配慮しています。」

現在のハバウ村は、農業・貿易サービス・手工業の方向で経済発展を進めており、以前と比べ大きく変化してきました。そのお陰で、村人の年収は、2020年に平均4100万ドン、約20万円に達し、テイグエン地方の少数民族居住地と比べ高い水準となっています。

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