(VOVWORLD) -南部ビンズオン省にある生産工場は、3年前の新型コロナウイルス感染症の影響で、消費者の購買力が弱まったため、以前ほど盛況ではない状態にありました。そこで、これらの生産工場は、伝統産業の維持と発展のために、製品のデザインの変更、技術移転、デジタルトランスフォーメーションなど様々な方策を講じてきました。
ビンズオン省にある陶磁器工房であるミン・ロン、クオン・ファット、フォック・ブー・ロンなどは先進技術を導入して、作業を自動化・半自動化させています。一方、多くの会社は、ソーシャルネットワークや電子商取引などを通じて、商品を紹介したり、販売したりしています。
一方、タン・ロック籐・竹細工会社のグエン・タイン・ラップ副社長は次のように明らかにしました。
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「ソーシャルネットワークで販売される製品の数は安定しています。現在、当社の製品は、日本、オーストラリア、および欧州諸国に輸出されています。これらの製品は、環境に優しいという特徴があり愛用されていますよ。消費者は、大体1年使用すると、新しいものに買い換えますので、製品の輸出は連続して行われます」
籐・竹細工、陶磁器と同様に、他の伝統産業である漆、彫刻などの生産工場は、注文数の減少に対して対策をとっています。同時に、ビンズオン省の行政当局は、伝統産業の維持と発展を目指して様々な方策を講じています。例えば、伝統産業を発展させるとともに、環境汚染にも対応するため、生産工場を一か所に建設したことです。そのほか、生産工場への融資調達をサポートすることや、人材育成を来行うことなどです。特に、職業村と観光活動を結ぶことは、伝統産業の持続可能な維持、発展に繋がる方策の一つであり、市場の拡大、生産発展、伝統文化価値の保存と発揮に貢献するための正しい取り組みであるといえます。
漆職人であるディン・コン・ティエンさんは次のように語っています。
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「現地行政当局がさらに多くの観光客を誘致してくれるよう望んでいます。というのは、観光客が我が工場を訪れたら、沢山の製品を買ってくれるからです。従って、漆産業はさらに発展するでしょう」
ビンズオン省文化スポーツ観光局のグエン・タイン・フォン副局長によりますと、2022年に同省の観光振興センターは、職業村を見学する複数の観光ツアーを行いました。フォン氏は次のように明らかにしました。
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「当局は、農業農村開発局にOCOP製品の開発を行うと同時に、見本市や観光に関わるウエブサイト上を通して製品をPRするよう求めています。ビンズオン省の伝統産業の製品は多くの人々に紹介されるよう期待しています」
ビンズオン省にある9つの伝統産業に従事する32の伝統職業村は保存、発展しています。このことは、地元の文化価値の保存、社会経済開発に貢献しています。