(VOVWORLD) -「ベトナム工芸の真髄」をテーマにする今年の第8回フエ伝統工芸フェスティバルは、4月26日(金)から5月2日(木)まで開催されています。
隔年に開催されるフエ伝統工芸フェスティバルは、中部トゥアティエンフエ省を初めとする国内の職人たちが、才能や、知恵を活かして、独特な製品を造り、国内外に紹介する良いチャンスとなっています。
ペーパーフラワー作りのタンティエン村の職人タン・バン・フイさんは、「村のペーパーフラワーは、消費はかつての国内だけでしたが、2013年に、フエ伝統工芸フェスティバルに何回か参加して以来、アメリカや日本、韓国に出荷されるようになった」と明らかにしました。タンティエン村のペーパーフラワーと同様、アールオイ村のゼン(Zeng)織物はフエ伝統工芸フェスティバルに参加してから、幅広く愛用され、無形文化遺産として顕彰されるほか、日本やフランスにも紹介されました。
フェスティバルでの 絹織りの紹介コーナー |
実行委員会副委員長の話を聞いてみましょう。
(テープ)
「今回のフエ伝統工芸フェスティバルでは、多くの製品が初めて紹介されています。その中にも、ハスに関わる製品、例えば、ハスの茎から採取された繊維、ハスの茶、蓮根のスープ、ハスの葉のでできた菅笠(ノン)や、フエの漢方薬などがあります。」
一方、フエ市人民委員会副委員長、また、実行委員会副委員でもあるグアン・ダン・タン氏は「フエ伝統工芸フェスティバルは、伝統職業村の保存と発展、これらの村への観光ツアーの開発に寄与することが狙いである」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「トゥアティエンフエ省の各部門は、伝統職業村への観光ツアーの開発に関心を寄せています。現在、幾つからの観光ツアーが実現されています。例えば、絵画のシン村、ペーパーフラワー作りのタンティエン村、銅の鋳造フォックテック村などを見学するツアーなどです。」
他方、フエ市人民委員会のグエン・バン・タン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「多くの工芸工房、職人がフエ伝統工芸フェスティバルに参加しています。このフェスティバルに参加するたびに、彼らは、多くの大きな契約を締結することが出来ます。特に、手工芸品にとって、このフェスティバルは、PRの良いチャンスとなります。」
第8回フエ伝統工芸フェスティバルでは、全国各地から集まった織物、陶器、竹細工などの手工芸品、漢方薬が紹介・出展される傍ら、伝統音楽の公演、アオザイのファッションショーなど様々な活動が行われています。