(VOVWORLD) -この数年間、ベトナム産の竜眼は国内市場で多く消費される一方、世界の多くの国に輸出され、好まれています。竜眼の栽培業者らは、世界への竜眼の輸出活動に大きく貢献してきました。
北部ソンラ(Son La)省ソンマ(Song Ma)県に住む農民たちは、先頃、EU=欧州連合とイギリス向けの竜眼を収穫しました。ビ・バン・トアンさんの一家は、200本の竜眼の木を所有し、栽培しています。今年の収穫量は10トンを超え、前年より増加したようです。トアンさんの話です。
(テープ)
「今年も、我が家の竜眼は前年に続き外国に輸出されることにとても嬉しく思っています。他の果物と比べ、竜眼は、収穫量が多く、販売価格も安定しています。そこで、私たちは、竜眼の栽培面積を拡張したいのです。」
ところで、ソンマ県は、7300ヘクタールの竜眼面積を所有しており、全国で最も大きな竜眼栽培面積となっています。竜眼の収穫量は年平均7万トンに上ってます。今年、ベトナムと世界各国で新型コロナウイルス感染症が複雑に流行しているものの、地元の竜眼は、依然としてオーストラリア、アメリカ、中国、EU、イギリスに輸出しています。ソンマ県人民委員会のグエン・バン・フォン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「輸入業者の基準に応えると共に、EUとイギリス市場向けの竜眼の輸出を維持するため、農民たちは、常に竜眼の質的向上に配慮しています。例えば、栽培面積を拡張したり竜眼の栽培に科学技術の進歩を導入したりしました。」
一方、Fusa有機農業株式会社は、今年の竜眼の季節に、フンイエン省で栽培された60トンの竜眼を買い付け、欧州市場に輸出しました。フンイエン省の竜眼が大型市場に輸出されるのは今回が初めてです。
クエットタン特産果樹協同組合のチャン・バン・ミ会長は次のように語りました。
(テープ)
「今年、フンイエン省の竜眼が欧州市場に輸出されたことを喜んでいます。これにより、現地産の竜眼の付加価値は高まるようになりますからね。」
ベトナムの関連各機関は、竜眼の欧州市場への輸出を推進する傍ら、アジア市場と他の市場への竜眼の輸出を予定しています。商工省・貿易振興局のブ・バ・フ―局長は次のように語りました。
(テープ)
「竜眼の輸出活動を拡大させるために、大規模な栽培面積を所有している各地方、例えば、北部のフンイエン省、ソンラ省、ハイズオン省、及び西南部各省は、輸出用竜眼の栽培技術や、手入れなどに投資を行っています。」
竜眼が多くの国に輸出されることは、ベトナム産果物の品質と知名度を示すだけでなく、竜眼の栽培業者の所得向上にも貢献しています。