(VOVWORLD) -この1年間に、ベトナム職業協会は、ハノイ市郊外バッチャン陶器村において「ベトナム職業村の真髄」プロジェクト を実現しています。このプロジェクトの実施は、ベトナム職業村の芸術真髄の保管、保存、PRを目指すことです。
バッチャン陶器村の一角 |
現在、ベトナム全国では、約50種類の職業村5400箇所あまりが活動しています。その中の3分の1の職業村はハノイ市にあります。そこで、ハノイが「ベトナム職業村の真髄」プロジェクトを試験的に実施する場所として選ばれたのです。また、バッチャン陶器村は、国内で最も多い75人の職人を抱えており、バッチャン陶器製品は世界各国に輸出されています。
これに基づき、3300平方メートルの敷地では、陶器や、籐細工、シルク、木材、美術手工製品を紹介するコーナーの他、これらの製品の小さいな工房が設けられています。ここを見学する来場者らは、これらの製品を目にできる他、職人の指導の下で、生産工程を体験することも出来ます。
ベトナム職業協会のハ・テォ・ビン副会長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「バッチャン陶器村では、全国の代表的な職業村、有名な職人の製品を紹介しています。ここでは、約15~20の職業村を代表するコーナーを開設して、ベトナムの美術手工芸品を紹介する予定です。これを通して、国内外の観光客は、バッチャン陶器村のツアーを楽しみながら、手工芸品の生産工程を体験することができます。」
バンフック シルク村 |
一方、ベトナム民間文芸協会のド・ティ・ハオ副会長は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムには色々な博物館があるけれども、美術手工芸品の博物館はまだありません。ですから、これは、我々の先祖代々の真髄や、才能、創造力を集め、保存する場所となります。ここで展示される独特な製品は、今日の私たちだけでなく、後の世代に残されます。」
その他、ここでは、全国にある職業村の優れた職人によるバフォーマンスや、技能コンクールなどが行われます。ハノイ市商工局のダム・ティエン・タン副局長は次のように語っています。
(テープ)
「どんな職業であっても、発展する為には、優れた職人が必要とされています。機械は、人間の知能を超えることが出来ないからです。また、職人はその職業村の魂であり、職業村の発展の為の原動力でもあるのです。職人がいない職業村は、長く生存しにくいはずです。」
ベトナム職業村協会は、「ベトナム職業村の真髄」プロジェクトと同様のプロジェクトを全国各地にある代表的な職業村で実施し続ける方針です。