経済社会発展に寄与する家庭経済

北部山岳地帯ライチャウ省フォント県は、28の村と町がありますが、15の村が極めて貧困な状態にあり、97％の住民は少数民族です。以前、フォント県における経済社会発展は様々な困難にありました。この数年間、行政当局や社会組織などの支援を受けて、現地住民は、世帯経済の発展に励み、豊かな生活を送れるようになりました。

モシサン村に住むタン・サン・マイさん家庭は、2016年に、貧困者を融資対象とする政策金融機関である社会政策銀行と親戚から5千万ドン（24万円余）の融資を受けて、トラックを購入し、貨物運送業に従事しました。そして、地元のニーズに応えるため、レンガ生産工場の建設に約1億ドンの投資額を投じました。現在、レンガ生産工場の運営とトラックの運賃により、マイ一家の収入は年平均2億ドンにのぼっています。それだけでなく、現地に住む5人の労働者を雇っています。

マイさんの話を聞いてみましょう。

（テープ）

「以前、我が家の生活は大変困りましたよ。当初は、畜産で生計を立てました。現在では、貨物運送とレンガ造りによる収入はかなり高くなり、生活が随分改善されてきました。」

各家庭の経済発展に便宜を図るために、この数年間、モシサン村農民協会は、現地の党委員会、地方行政府とと共に、現地住民に対し、資金調達コンサルタントを助けたり、効率の高い生産モデルを紹介しています。農民協会の会長は次のように語りました。

（テープ）

「農民たちが優れた生産経営運動を実現するために、農民協会は、社会政策銀行の委託を受けて、農民への貸出に有利な条件を作り出します。これまでに、多くの家庭は、効果的な生産活動を行っています。」

2018年、フォント県では、2.840世帯余りが生産のための資金を提供され、数千人の労働者が職業訓練を受けました。現地の優れた生産運動は拡大され、貧困解消に大きく貢献してきました。

フォント県人民委員会副委員長は次のように述べています。

（テープ）

「農民協会は、農民に、畜産などの生産モデルのための貸出、貧困解消、新農村作り運動への参加などを働きかけました。これまでに、これらの生産モデルは基本的に高い効果を収めました。」

フォント県の住民らは、困難を乗り越え、労働、生産において勤勉の精神を発揮し、党の路線と国家の法律を遵守してきました。