(VOVWORLD) -北部山間部ラオカイ(Lao Cai)省バンバン(Van Ban)県ズオンクイ(Duong Quy)村の中心から9キロ離れたところにあるトウンチエン(Tun Tren)村落には、少数民族ザオ(Dao)族の57世帯が住んでいます。この数年間、この地方で、畜産発展プロジェクトが実施されたお陰で、現地住民の生活が改善されつつあります。
写真:Phương Liên/Laocaitv |
2015年に、ラオカイ省農民協会は、馬の飼育プロジェクトを展開し始めました。このプロジェクトに参加する農家は、繁殖牝馬を購入するため、低金利で融資を受けられることになります。牝馬が種馬を産んでから、飼育者は、種馬を売ったお金を元手として返済します。
村人のガンさん一家の例です。低金利で融資を受け、3頭の牝馬を買い、飼育しました。その3年後に、元金を全て返済しました。そのお陰で、こうした飼育方法は、農家にとって安定した所得となり、貧困解消に役立つとされています。ガンさんの話です。
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「当初、私は2頭の馬を飼育しました。そして、農民協会の馬飼育プロジェクトに参加してから、低金利の融資で3頭の馬を買って、飼育しました。馬の飼育は、主に放し飼いですよ。」
有利な自然条件に恵まれたので、現地には多くの牧草地があります。このメリットは、馬や牛、水牛の飼育に大きく役立っています。馬の飼育プロジェクトに参加してきた多くの農家は、貧困状態を乗り越え、安定した生活を送れるようになっています。現地の農民協会会長の話です。
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「馬の飼育プロジェクトは、高い結果を遂げました。今後、私たちは、魚の養殖プロジェクトを実現する計画です。」
トウンチャン村落では、57戸の世帯がありますが、30戸は、馬の飼育をしています。その他の世帯は、ヤギ、水牛、豚の飼育に従事したり、農作物の栽培を維持しています。バンバン県人民評議会の代表は次のように明らかにしました。
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「私たちは、2020年の一人当たりの所得は、4500万ドンにのぼるよう取り組んでいます。この目標を達成するため、高い経済的価値をもたらす作物の栽培、家畜の畜産に関するプロジェクトを呼びかけています。」
トウンチエン村落に住む農家の生活が改善されることは、地元の貧困解消が効果を収めると共に、生産発展事業における現地住民の努力を示すことです。