(VOVWORLD) -リーソン島の「チャーカ」は、海水魚のタカサゴ科の魚だけを利用します。
中部クアンガイ(Quang Ngai)省リソーン(Ly Son)島は、玉ねぎ、ニンニクの特産品以外、各種の海産物などで有名な場所として知られています。特に、リーソン島の揚げ魚「チャーカ(Cha Ca)」は、珍しい味と香りのある食べ物として愛用されています。
リーソン島の「チャーカ」は、海水魚のタカサゴ科の魚だけを利用します。 |
ベトナムの一般的な「チャーカ」とは、材料が海魚でも川魚でも良いですが、小魚の場合、頭と内臓を取り除いて、骨や皮をつけた魚、大きな魚の場合は頭、内臓、骨、皮を取り除いた魚肉だけを肉挽機にかけ、 みじん切りの唐辛子、玉ネギ、コショウ、調味料と一緒にすりつぶし、直径5センチ、厚さ1センチの丸型をしてから、表面がきつね色まで油で揚げたものです。しかし、リーソン島の
「チャーカ」は、海水魚のタカサゴ科の魚だけを利用します。この魚の肉だけが「チャーカ」の主要材料とされます。
「チャーカ」の生産者であるレ・クアンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「新鮮な魚を買うために、毎朝、3時に起床して、港に行きますよ。新鮮な魚を材料にすれば美味しい『チャーカ』を作れるからね。」
リーソン島を訪れる観光客であるチュックさんは、リーソン島の「チャーカ」の美味しさについて次のような感想を述べています。
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「リーソンの『チャーカ』は特別です。最初の一口を食べると、鮮度ある魚の美味しさ、そして、リーソン島ならではのニンニクの味、コショウの辛味を実感できるからです。この食べ物は本当に美味しくて、もっと沢山食べたくなりましたよ。」
現在、リーソン島には、「チャーカ」を作る工場がおよそ30箇所あります。これらの工場は、魚肉挽き、肉練り、包装などを機械化させたことで、生産量は遥かに増加してきました。毎日、一箇所の工場は、100~200キログラムの「チャーカ」を生産しているようです。現在、リーソン島の「チャーカ」は、国内各地に出荷されています。工場主の一人は次のように語っています。
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「この島のチャーカは、地元だけでなく、北部のハノイ、中部のフエ、ダナン市、クアンナム省、そして、南部のホーチミン市など多くの地方に出回るようになっていますよ。」
リーソン島の行政当局は、更なる多くの消費者に「チャーカ」を知ってもらうために、商標作りを踏み切っています。リーソン県人民委員会のファム・ティ・フォン副委員長は次のように語ります。
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「幾つかのチャーカ生産工場は、食品安全基準などを満たしているので、その工場の商標が認められました。これらの商標は、ウエブサイト上で紹介されています。」
毎日、数百キログラムの「チャーカ」は、各地に出荷されています。リーソン島の「チャーカ」は、この島を旅行するたびに、観光客がプレゼントとしてよく買って帰る美味しい食べ物となっています。