少数民族モン族の観光の村

(VOVWORLD) -首都ハノイから北東へ80キロ離れた所にあるタイグェン(Thái Nguyên)省はベトナム北東部の丘陵地域における政治・経済の中心地であり、丘陵地帯と北部平野部を結ぶ経済社会交流の玄関として位置づけられています。総面積約3562平方キロメートルに及ぶこの省の9つの行政単位は2つの都市、1つの村、そして6つの県で構成されています。
少数民族モン族の観光の村 - ảnh 1       ソバ畑

2015年の統計によりますと、タイグェン省の人口は、1207万人となっています。現在、同省には46の少数民族がいますが、人口が多い順でいうと、キン族、ティ族、ヌン族、サンジウ族、サンチャイ族、ザオ族、モン族などです。中でも、タイグェン省に住んでいるモン族の人口は約7300人がいますが、主に標高1200mの山にあるテン(Tèn)村落に集中しています。最近、この村落はモン族の独特な文化を探検できる魅力的な観光地として、良く知られています。

テン村落に至るまでの道路は、くねくねと曲がり、傾斜が急な坂道は点在しています。村落の中心には、広々としたソバ畑があり、地元における最も美しい観光スポットとなっています。ハノイ市民からの観光客の話です。

(テープ)

「テン村落に住むモン族の独特な文化は、観光客を魅了しています。ここへ足を運ぶと、モン族の風俗習慣などを深く理解できるようになり、本当に素晴らしいですよ。」

観光客は、テン村落を訪れるとモン族の伝統的横笛「ケン(khèn)」の音色を聞こえてきます。この音色は、恋人や愛する人、コミュニティ、及び美しい自然風景などに対する「ケン」を吹いた人の心を表すものです。社会が発展するにつれて、モン族の人々は、「ケン」による独特な文化の美しさの保存に努力しています。

タイグェン省ドンヒ県人民委員会副委員長の話です。

(テープ)

「モン族の職人たちは、自分の民族の文化遺産の保存と発展に取り組んでいます。その中でも、若者に『ケン』の吹き方を教えることも重視されています。」

少数民族モン族の観光の村 - ảnh 2

テン村落を訪れる観光客は、モン族の伝統的な楽器の音色や美しい自然風景を楽しむだけでなく、現地住民の独特な料理を味わうこともできます。テン村落在住者の話です。

(テープ)

「よそから来た観光客は、よくモン族の伝統料理を味わい、皆は、美味しかったと言っていましたよ。」

先ほどのタイグェン省ドンヒ県人民委員会副委員長の話です。

(テープ)     

「この数年間、私たちは、現地の新農村作りに取り組んできました。その結果、現在、全ての村では道路がコンクリート化され、電気網が整備されるようになってきました。2016年には、幾つかの村に行くためには、徒歩、またはバイクを利用していましたが、現在は、車で行けるようになりました。」

テン村落は、日々変化しつつあります。現地住民の努力により、生活は絶え間なく改善され、文化的信仰的生活が維持され、モン族の伝統的価値の保存に寄与しています。清潔な空気、手付かず自然風景、住民たちによる温かいおもてなしをするテンの村人は、観光客の魅力的な観光スポットとなっています。

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