(VOVWORLD) -北部山間部ライチャウ省タムドウオン県ビンルー村は、数十年間にわたり、麺の一種である春雨の生産地として広く知られています。
ビンルー村の春雨生産は70年代初頭ごろに始まったそうです。この地方の土壌は食用カンナの栽培に適したところなので、澱粉の含有率が高いです。そこで、村人たちは、カンナの根をそのまま茹でて食べるだけでなく、春雨の原料として使用したのです。ビンルー村の春雨は、腰が強くて透明感が高く、少しぐらい煮すぎても、崩れにくいという特徴があります。
こうしてビンルー村の春雨は、90年代後半頃には、広く知られるところとなりました。そういうわけで、食用カンナは、地元の貧困解消に貢献する主力の植物となっています。その一方で、春雨生産業者は、先進技術を導入した為、春雨の品質と生産量が日増しに向上されるようになっています。ある生産業者の話です。
(テープ)
「私たちは、主に春雨の生産で生計を立てています。最近、春雨の消費量が増加したお陰で、私たちの生活は著しく改善されつつありますよ。今年の春雨の価格は、一キロに当たり5万ドン(約230円)程で、安定しています。昨年、我が家は約10トンの春雨を出荷しましたよ。」
現在、ビンルー村には、300世帯余りが食用カンナを栽培していますが、10カ所の澱粉製造工場、50の春雨生産工場があります。毎年、村全体の春雨の出荷量は合計100トンを超えています。現在、ビンルー村の春雨は、全国各地に消費されています。
他の生産業者は次のように語りました。
(テープ)
「春雨の売れ行きが好調なの、私たちの生活は安定しています。我が家は、晴れた日には平均100~150キロを生産します。今年初め以来、6~6,5トンの春雨を生産しましたよ。」
現地の春雨生産業を発展させるために、行政当局は、およそ50ヘクタールの食用カンナの栽培面積を企画しています。同時に、村人に食用カンナの生産から、澱粉の抽出、そして春雨の生産までの工程を食品衛生と結びつけていくよう働きかけています。その他、食用カンナの栽培、春雨生産の拡大への投資誘致のため、PR活動を強化しています。ビンルー村の村長チャン・ティ・ニャンさんは次のように語りました。
(テープ)
「現在、村人たちは、年間を通じて、春雨の生産を維持しています。そのお陰で、彼らの生活は以前と比べ安定しており、豊かになっています。」
ビンルー村の春雨は、多く消費者から愛用され、現地の特産品の存在です。