(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方コントウム省トゥモロン県に住む人口の95%は、少数民族ソダン(Xo Dang)族の人たちです。近年、ソダン族の人たちは、薬草の栽培開発に励んだことにより、富を築いています。
マンリ村プタ集落に住むア・リンさんは、「ゴックリン」と名付けられた朝鮮人参を栽培して、「億万長者」になったの人です。リンさん一家は、現在およそ5000本の「ゴックリン」朝鮮人参の木を栽培しています。この薬草の栽培により困難な状態から抜け出した経緯について、ア・リンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「当初は、1億ドン、約61万円の融資を受けて、ゴックリン朝鮮人参の栽培をしました。運良く、この薬草の栽培がスムーズに行えるようになっため、生活は以前より著しく改善しています」
トゥモロン県行政当局は、「ゴックリン」朝鮮人参の木の開発を目指して、栽培業者への融資をサポートしています。ア・ソンさん一家は、以前、貧困な世帯であるので、「ゴックリン」朝鮮人参の木の栽培をするため、社会政策銀行から1億ドンの優遇融資を受けました。現在、ア・ソンさんはおよそ3000本の「ゴックリン」朝鮮人参の木を栽培しています。
ア・ソンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「当初はこの朝鮮人参の種子を買うのに、巨額の資金を投じなければならないので、熟考しました。結局、社会政策銀行からの融資を受けることにしました。「ゴックリン」朝鮮人参の木は4~5年目から採種が可能になります。元気な木は平均20個から30個の種がとれます」
現在、根と葉を含む新鮮な「ゴックリン」朝鮮人参は、1kg当たり約1億ドン、約61万円の価格で販売されています。これにより、多くの栽培業者は困難な状態から脱出し、生活に余裕を持って暮らせるようになっています。
社会政策銀行トゥモロン県支店担当者のチュオン・クアン・チ氏は次のように語っています。
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「これまで、私たちは、ゴックリン朝鮮人参をはじめ、一般薬草の栽培業者1000人に融資を行っています。薬草の栽培により、多くの世帯は家内経済の発展を遂げ、困難な状態を乗り越えられるようになりました」
トゥモロン県にすむ多くのソダン族の世帯は、「ゴックリン」朝鮮人参だけでなく、ヒカゲツルニンジン、サンザシ、チョウセンゴミシなどの薬草を栽培しており、安定した生活を送っています。現在、トゥモロン県には、2300ヘクタールあまりの「ゴックリン」朝鮮人参、および1300ヘクタールの他の薬草の栽培農園があります。
コントウム省は2030年までに国内における重点薬草栽培地と大規模な薬草製造の中心地になるという目標を設定しています。トゥモロン県の住民たちが、「ゴックリン」朝鮮人参などの薬草の栽培に成功したことは、コントウム省の目標達成に貢献するはずです。