(VOVWORLD) -北部クアンニン(Quang Ninh)省バチャ(Ba Che)県や、ドンダック(Don Dac)県、タンソン(Thanh Son)県、ダップタン(Dap Thanh)県などでは、この金花茶の栽培が盛んです。このお茶の栽培と生産は、現地住民の生活改善、貧困解消に大きく貢献しています。
皆さんは金花茶についてご存知ですか?中国南部の広西省とベトナムの限られた地域に分布する植物です。高さは2~3メートルになり、「ちゃのき」に似ています。1月から3月ごろ、鮮やかな黄色の花を咲かせ、花には芳香があります。ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、学名は Camellia chrysanthaですが、英語の名は Yellow camelliaとなっています。この植物の葉、若芽、花は、薬草として使用されています。収穫期は毎年の3月から4月までです。
北部クアンニン(Quang Ninh)省バチャ(Ba Che)県や、ドンダック(Don Dac)県、タンソン(Thanh Son)県、ダップタン(Dap Thanh)県などでは、この金花茶の栽培が盛んです。このお茶の栽培と生産は、現地住民の生活改善、貧困解消に大きく貢献しています。
ドンダック県に住むザオ族のチュウ・シン・ファンさんの一家は、以前、アカシアや、シナモンの植栽で生計を立ててきました。地元の行政当局が、金花茶の栽培を奨励してから、彼は、300本のお茶を試験的に栽培しました。これらのお茶の木は、4年後が最初の収穫となりました。お茶の販売価格が高かったので、栽培面積を拡大することにしました。現在、ファンさんのお茶園は1000本のお茶の木に上っています。
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「金花茶は、他の植物と比べ、高い経済的価値をもたらしています。従って、我が家の収入は以前より、上がってきましたよ。」
金花茶の商品 |
ファンさんだけでなく、ドンダック県在住の多くの家庭は、金花茶の栽培を行っています。チエウ・ドゥック・ティンさんは、行政当局から種茶の購入金額の7割が補助されたので、1600基の木を栽培することにしました。
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「私は、シナモンと金花茶を混ぜて植えています。金花茶の手入れは大変ではありません。ただ毎日、草取りをしなければなりません。」
2020年8月現在、バチャン県にある金花茶園はおよそ200ヘクタールに上っています。2019年に、600キログラムの乾燥花、6トンの乾燥葉っぱを収穫しました。金花茶の栽培発展方法について、バチャ県農業農村開発室のビ・タン・ビン室長は次のように明らかにしました。
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「私たちは、農民たちに、引き続き金花茶の栽培方法を案内します。2020年中に、第3回金花茶フェスティバルを開催します。これは、国内外の人々にこの植物の価値をPRすることが狙いです。今後も、私たちは、金花茶の栽培面積を拡大しながら、各企業の生産・加工施設の拡大を補助します。」
ずっと前から、国内外の専門家らは、金花茶が貴重な薬草であることを高く評価してきました。農林大学のズオン・バン・タオ博士は次のように語っています。
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「バチャ県の土壌は、金花茶の栽培に最適です。国内市場だけでなく、外国でのこの植物の潜在力は増加すると予測されています。金花茶健康増進に役立っていますので、科学者はこの植物の遺伝子をさらに研究した上で、それを保つ必要があります。」
クアンニン省の山間部における金花茶の栽培発展モデルは、良い兆しをもたらしています。これは、現地住民の生活改善に貢献するだけでなく、現地の潜在力のPRに寄与するからです。