Brexit=英国のEU離脱は世界経済に大きな影響を与えているとみられます。ベトナムはオープンな経済政策を実施していることから、金融・通貨市場は 一定の影響を受けざるを得ませんでした。しかし、適切な解決策を取ってきたことにより、ベトナム金融・通貨市場は安定的な発展を遂げ続けています。
今年上半期、ベトナム経済は積極的な兆しを示しています。マクロ経済が安定していると共に、同期のGDP国内総生産の伸び率は5・52%に達しています。これは、前年同期より低いのですが、工業生産や、小売業、サービス業などは引き続き順調に発展しています。
経営環境の改善や企業の競争力の向上はベトナム政府が深い関心を寄せている長期的な課題です。ベトナムは日増しに世界経済への参入を進め、複数の自由貿易協定を締結したことにより、経営環境の改善が図られ、企業の発展に原動力をつけると評されています。
ベトナム北部山岳地帯バクザン省の農家ではライチの収穫シーズンに入っています。同省の行政府は農家の製品の消費と収入の確保を目指し、ライチ販促や、貿易振興活動などを進めており、その目標はライチの輸出を促進させるということです。
ベトナムはODA=政府開発援助を効果的に活用してきた結果、貧困国から中所得国へと成長しました。しかし、これは大きな成功である一方、試練をもたらすと見られます。というのはベトナムはODAへの依存度を低下し、自力で国の建設発展を進めせざるを得ないからです。
2011年から、ベトナムは欧州での貿易振興プログラムを行ってきましたが、今年5月29日から6月5日にかけてイタリアとフランスで行われた「ベトナム商品の週間」というイベントは積極的な結果を収めたと評価されています。
ハノイ市は今後、FDI=外国直接投資の誘致に突破口をつくるため、投資・経営環境の改善を促進する方針です。先頃、ハノイで行われたハノイへの投資振興会議で、ハノイ市の指導者はこのように明らかにしました。
先ごろ、ベトナム政府は2020年までの企業発展の支援に関する35号決議を発表しました。その中で、企業にあらゆる有利な条件を作り出していく方針を打ち出しています。
TPP=環太平洋経済連携協定が発効された後、繊維製品や履物、木工製品、水産物など、ベトナムの主力の輸出品はかなりの伸びを見せる一方、他分野に携わる企業は多くの試練に直面すると予測されています。
ベトナム紡績縫製部門はGDP=国内総生産に大きく寄与し、およそ300万人の労働者に雇用を創出してきました。ベトナムが国際社会への参入や、複数の FTA=自由貿易協定への加盟を積極的に進めている背景の中で、同部門は知的所有権という要素を基礎にトレードマークの知名度や、製品の価値、競争力を高 める方針を打ち出しています。
現在、外国の小売業者はベトナムの小売分野への直接投資を行うか、または商標を購入する傾向がありますが、これはベトナム の小売業者に大きな圧力となっています。こうした事情を踏まえ、ベトナム政府は国内の小売業者に競争力を向上させ、国内市場での地位を確立するよう、支援 戦略を打ち出しました。
既にお伝えしましたように、3月末、VCCI=ベトナム商工会議所がUSAID=アメリカ国際開発庁と協力して、2015年のPCI=中央直轄各省や市レベル競争力指数を発表しました。
ベトナムのコメの輸出量は世界第3位にありながら、その価値は高くありません。世界経済への参入が進められている背景の中で、多くのコメ輸出企業は高品質のコメの輸出を計画して、大市場への進出を狙っています。
ベトナム政府の関心事の一つは各地域間の経済連携を促進し、経済発展に弾みをつけるということです。また、地域間の経済連携は中央と地方行政との協力の強化や投資誘致と交付の効果向上に寄与するとしています。
PCIは、参考のための調査結果であるだけでなく、経営投資環境の改善に対する各地方の努力を示すものともみられています。そして、これによりますと、各省や市の経済管理の質が日増しに改善されていることが分かりました。
政府が打ち出した「少数民族居住地の経済社会発展の支援を目指す国際協力の強化」計画を実現して以来、この2年間、様々な少数民族支援プロジェクトやプログラムが効果的に実施されてきました。
ベトナムが国際社会への参入を進めている背景の中で、各企業の商標作りおよびその管理は差し迫った問題とみられています。また、これは、ベトナムの製品やサービスが高い品質と威信を持つことを示すものでもあります。
2015年、ベトナムのカシューナッツの輸出は急増しましたが、今年に入っても増加の一途を辿ると予測されています。現在、カシューナッツ栽培面積はおよそ45万ヘクタールにのぼり、中部高原地帯テイグエン地方や東南部各省に集まっています。
2016年、ベトナムが締結してきた複数のFTA=自由貿易協定の発効により、ベトナムの農産物輸出は迅速に発展すると予測されています。こうした中、農業農村開発省は、農産物輸出に携わる企業、団体を支援するために多くの措置の取っています。
ベトナムは現在、世界の米輸出大国に入っていますが、輸出米の価格は高いとはいえません。その主な理由としてベトナム米の質が不安定で、商標がつけられていないことが挙げられます。先頃、商工省は会議を行い、米の輸出の促進を目指す諸措置について協議をしました。