2014年、ベトナムのGDP=国内総生産の伸び率は5・98%に達し、国会が出した目標値を上回りました。これを踏まえ、政府は今年のGDP成長率を6・2%にするという目標を設置しています。
2014年、世界と国内情勢が複雑に推移したことや、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に違法に掘削装置を設置したことによるマイナス影響を受け、ベトナムを訪れる外国人観光客が減少しました。
2014年のベトナムの輸出額は1500億ドルを突破し、過去最高となりました。これにより、輸出は、最も大きな成果を収め、国の経済発展事業に新しい原動力を作り出す経済部門となっています。
2014年は、政府が昨年6月に承認した再構築案を実施しているベトナム農業部門にとって重要な節目でした。今年、多くの地方は新しい技術を導入し、広い田んぼというモデルによる稲作や、工業用植物栽培、質の高い畜産などを行っています。
2015年、ベトナム経済は安定的に発展し、GDP=国内総生産の伸び率は6.2%に達するとともに、投資経営環境の改善が図られると予測されています。
今年、ベトナムが誘致したFDI=外国直接投資は質・量ともに好転しました。ハイテクや、加工業、製造業、インフラ整備などは多額のFDIを集めています。ベトナムは今後も外国人投資家を誘致するために経営環境改善をさらに促進していく方針を打ち出しています。
今年、ベトナムの経済再構築は公的投資、企業、金融・銀行の3つの分野に集中して進められてきました。政府の経済再構築の促進を目指す諸措置は希望通りの成果が収められていないものの、効を奏しており、今後の経済再構築の加速に基盤を作り出すとされています。
現在、ベトナムは、農・林・水産物輸出大国となっています。しかし、これらの製品は主に、素材としての輸出であり、高い付加価値をもたらすものではありません。
11月末に行われたグエン・フー・チョン共産党書記長によるロシア訪問は両国の戦略的かつ全面的パートナー関係の強化に突破口を開いたと評されています。この訪問を機に経済貿易協力に関する9件の合意書が締結されました。
グェン・タン・ズン首相によって批准された国の経済再構築に関する計画案の中で、銀行システムの再構築と不良債務の処理は重要な任務と評価されています。
公的投資再構築はベトナムの経済社会発展事業に新しい土台を作り出すものと見られています。国営企業や、商業銀行の再構築と共に、この3年間、公的投資の再構築は積極的に進められ、一定の成果を収めてきました。
WTO=世界貿易機関への加盟に関するベトナムの公約に従って2015年1月11日から外国人小売業者はベトナムで100%外資企業を設立することができるようになります。
この数年間、メコンデルタ各省は、毎年行われているMDEC=メコンデルタ経済協力フォーラムなどを通じて、連携を強化しています。
この5年間実施されてきた「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動はベトナム人の消費慣習の変化に多く寄与しています。
年初からの9ヶ月、ベトナムに対するFDI=外国直接投資額は110億ドルを超え、加工・製造産業に対する投資が日増しに増加しています。その中で、韓国 のサムスングループは携帯電話と部品の生産プロジェクトに数十億ドルを投資しました。これにより、サムスングループは第1の投資家の座についています。
この数年間、ベトナムは有望な経営権譲渡市場として浮上しています。迅速な経済発展速度や、国民の収入の向上、消費量の増加などにより、ベトナム市場の魅力ぶりが徐々に増しています。
農業再構築に関する政府の指示を実現し、先ごろ、農業農村開発省は各農業生産部門に対しそれぞれの行動計画を作成するよう求めました。行動計画は栽培、畜産、水産物の3つの主要な分野に集中します。
先ごろ、ハノイで、TPP=環太平洋経済連携協定の交渉団長会議が開催されました。会議で、TPPは、ベトナムの国際社会への参入や、輸出拡大、投資誘致に利益を与える一方、多くの試練をもたらすとの意見が相次ぎました。
「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動を実施してから、この5年間、国内産の繊維製品は消費者の愛用を博しています。こうした事情を踏まえ、紡績縫製企業は生産の強化や配分ネットワークの拡大に力を入れ、シェアの拡大を狙っています。
中部沿海タインホア(Thanh Hoa)省は、長い海岸線や、民族色豊かな文化、数多くの史跡地区と伝統職業村などがあり、観光発展に大きな潜在力が恵まれていると評されています。来年 に、同省は国家観光年2015の開催地として選ばれました。これはタインホア省が観光発展を加速させるための良いチャンスとみられています。